日本中近世史史料講読で可をとろう

ただし、当ブログは高等教育課程における日本史史料講読の単位修得を保証するものではありません

日本中近世史料を中心に濫読・少読・粗読し、各史料にはできるだけ古文書学に倣い表題をつけ
史料講読で「可」を目指す初学者レベルの歴史学徒として史料を読んでいきます

天正17年11月21日加藤清正宛豊臣秀吉朱印状

(包紙ウハ書) 「 加藤主計頭*1とのへ 」 書状被加御披見候、志岐城為成敗、小西*2相動二付、人数相添遣、自身*3又渡海之旨尤候、然而為後詰天草出候処ニ、其方於手前*4追崩*5、悉切捨之由手柄候、遠路首不及差上候、重而*6志岐・天草物主*7共申付次第、彼…

天正17年11月11日加藤清正宛豊臣秀吉朱印状写

小西摂津守*1志岐・天草*2之奴原*3令成敗二付、為加勢差遣佐々平左衛門*4之由尤候、自分*5相越、不残申付両島*6を、首可差上旨被仰出候、人数*7入*8候事候者、摂津守申次第、其方も同前可相勤*9候也、 十一月十一日*10 朱印 加藤主計頭殿へ*11 (四、2734号…

天正17年11月6日北郷時久宛豊臣秀吉朱印状写

就唐船*1相着、如目録*2到来、種〻取揃之段、別而悦思食候、猶石田木工頭*3可申候也、 十一月六日*4 (朱印影) 本郷一雲軒*5 (書き下し文) 唐船相着くについて、目録のごとく到来し、種〻取り揃えの段、べっして悦び思し食し候、なお石田木工頭申すべく候…

天正17年10月14日清水寺成就院宛豊臣秀吉朱印状

清水寺本堂銭箱*1五ヶ所之事、妻帯之僧共取之、育女子*2候仁付而、今度被成御改、何茂被為召上、当寺造営之為、永代被寄附訖、本願*3令執沙汰、修造*4可仕者也、 天正十七年 十月十四日*5(朱印) 清水寺 成就院*6 (四、2729号) (書き下し文) 清水寺本堂…

天正17年10月3日松浦兵部卿法印宛豊臣秀吉朱印状

(包紙ウハ書) 「 松浦兵部法印*1 (異筆) 「到来 天ノ十七 十一ノ七日亥刻」*2 」 急度被(闕字)仰出候、①日本国〻之事者不及申、海上迄静謐ニ被仰付候*3故、従大唐*4令懇望、相渡候進物之船罷出候処、去春*5②其方自分領号商売船*6、てつくわい*7と申唐…

天正17年10月1日石田三成・大谷吉継宛豊臣秀吉朱印状(検地掟)

検地御掟条〻 ①一、田畠屋敷共ニ五間*1六拾間之定、三百歩*2ニ縄打*3可仕事、 ②一、田地上、京枡*4壱石五斗代*5、中壱石参斗代、下壱石壱斗代ニ可相定、其ゟ下〻ハ見計*6可申付事、 ③一、畠上壱石壱斗、中壱石、下八斗ニ可相定、其ヨリ下〻ハ見計可申付事、 …

天正17年9月28日太田牛一宛豊臣秀吉朱印状写(蔵入目録)

上山城*1御蔵入目録事 一、五百六拾五石七斗 寺田*2 一、百八拾九石九斗 ミつし*3 一、百四拾参石壱斗 なしま*4 (中略) 一、五十石 ひらを*5 合弐千参百参拾九石六斗 右令執沙汰*6、可致運上*7候也、 天正十七年九月廿八日*8 秀吉朱印 太田又助とのへ*9 (…

天正17年9月28日上杉景勝宛豊臣秀吉判物

書状加披見候、伊達左京大夫*1事、何様ニも上意*2次第之旨、御請*3通被聞召候、乍去会津*4之儀於不返渡者、被差遣御人数*5、急度可被仰付候条、成其意、堺目等之儀、佐竹*6相談、丈夫可申付候事肝要候、猶以会津之事如前〻被仰付候*7ハてハ不叶儀候条、佐竹…

天正17年9月27日細川藤孝・忠興宛豊臣秀吉判物(領知充行状)

丹後一国領知方拾壱万七百石之事、対父子一軄*1仁令扶助内、軍役之儀、少将*2三千人、幽斎*3千人、都合四千之可為役儀、此之*4条全可領知*5者也、 天正十七年 九月廿七日*6 (花押) 羽柴丹後少将とのへ 幽斎 (四、2713号) (書き下し文) 丹後一国領知方1…

天正17年9月24日福島正則宛豊臣秀吉朱印状写

於其国*1寺沢越中守*2相註伐置候大仏*3材木・其外御用木共、依由断遅怠、無是非次第候、然者為御奉行水原亀介*4・美濃部四郎三郎*5被指下候条、急度到尼崎*6可相届候、猶以於無沙汰者、可為曲事候、委細浅野弾正少弼*7・増田右衛門尉*8可申候也、 九月廿四日…

天正17年8月日本丸鉄門番宛豊臣秀吉朱印状(本丸鉄門ニ付定)

定 御本丸鉄*1御門番事 ①一、とり*2の上刻*3より、明るたつ*4の刻*5まて、女房*6とも*7一切城中の出入あるへからさる事、 ②一、夜中に状文*8の出入、番衆*9として書中を見候て、手くり*10に取次、とゝけ可申事、 ③一、御用候てまいり候女房衆こし*11の事は、…

天正17年8月27日島津義弘宛豊臣秀吉朱印状

今度至于片浦*1黒船*2着岸之由言上候、然者糸*3之儀商売仕度旨申之由候条、先銀子弐万枚、御奉行*4差添被遣候、有様ニ相場を相立可売上候、若糸余候ハヽ諸商人かハせ*5可申候、買手無之ニ付ては、有次第可被為召上候、此以後年中ニ五度十度相渡候共、悉可被…

天正17年8月25日片桐貞隆宛豊臣秀吉朱印状

猶以御代官所*1之儀も右同前に*2候間、能〻可相改候也、 急度被仰出候、 一、御台所人藤大夫と申ものヽむすめ、御内ニめしつか*3ハされ候処、御座敷ニおかせられ候御こしの物*4・御わきさし*5ぬすミ*6候ニ付て、親の藤大夫ちくてん*7候間、方〻*8被成御糺明…

天正17年7月16日上杉景勝宛豊臣秀吉判物写

去月廿四日之書状、被成御披見候、佐州*1之儀属一変*2之由、尤被思召候、弥仕置*3等丈夫*4可被申付事専一ニ候、猶増田右衛門尉*5・石田治部少輔*6可申候也、 七月十六日*7 秀吉 羽柴越後宰相中将とのへ*8 (四、2680号) (書き下し文) 去る月24日の書状、…

天正17年7月10日真田信幸宛豊臣秀吉朱印状

今度関東八州・出羽・陸奥方面〻*1分領*2、為可被立堺目*3等、津田隼人正*4・冨田左近将監*5為御上使被差下候、為案内者可同道、然者従其地*6沼田*7迄、伝馬六十疋・人足弐百人申付、上下共*8可送付、路次*9・宿以下馳走*10肝要候也、 七月十日*11 (朱印) …

天正17年5月16日飛鳥井雅春宛豊臣秀吉朱印状

賀茂松下*1鞠之弟子取事、無例之由、同於家之人*2前曲足蹴*3事無之旨(闕字)勅書・室町殿文書*4等一覧*5候、絹上絹袴有之、葛袴等無着事、同以無文*6紫革・無文燻革閇袴*7事、一切無之由、松下為弟子、沓袴令着用者於有之者、如有来*8被剥取之、法度堅可被…

天正17年3月28日宗義智宛豊臣秀吉判物

去〻年九州御進発*1之刻、以次高麗之儀為可被仰付、御人数差遣候処仁、父子*2出之砌、於箱崎*3高麗之事、何様共御意次第之趣、御侘言被申上*4、去年高麗国王可有参内*5由被申ニ付、被成御延引候、雖然至于当年遅参候、自然又如去年滞儀茂可有之被思食、小西…

天正17年1月20日島津忠長・伊集院忠棟宛豊臣秀吉朱印状写

就大仏材木之儀、最前如被仰出候、義久*1并兵庫頭*2領中*3杉・桧事、不寄大小入念付立*4、註文*5両人令持参、子細可言上候、寺社之雖神木等、大仏異尓他被仰付由候条、不存緩付立可申上候、依其趣可被差遣御奉行*6候、其刻自然*7可相立御用木於付残者、両人…

天正16年12月10日小西隆佐宛豊臣秀吉朱印状

天正十五年分納物成*1算用相究*2、払*3之朱印小日記上候て皆済*4也、但此日付以前之朱印小日記有之共、重而の*5さん用ニ相立ましき也、 天正十六 十二月十日*6(朱印) こにしりうさ*7 (三、2638号) (書き下し文) 天正十五年分納め物成算用相究め、払い…

天正16年12月9日上杉景勝宛豊臣秀吉判物

態染筆候、仍山形出羽守*1分領*2与哉覧*3、庄内*4城本庄*5乗取之由申越候、事実候哉、双方*6被遂御糺明、雖可被仰出候、年内無余日之間、至来春山形をも可被召上候条、其刻本庄をも可被差上候、①様子被聞召、理非次第可被仰付候、其中互手出不可有之旨、山形…

天正16年11月26日石田三成宛豊臣秀吉朱印状

あひわたすへき人しち*1ふちかた*2の事 一、九人 さからはゝ*3 一、拾五人 さからふち千代*4 一、八人 ふかミハヽ*5 さからうち*6 一、五人 いんとう*7むすめ 合参拾七人 右毎月可計渡候也、 天正十六年十一月廿六日*8(朱印) 石田ちふのせう*9 (三、2635…

天正16年11月23日堀秀政宛豊臣秀吉朱印状写

金上遠江入道*1下国ニ候間、於其元宿等并其方領内、人夫・伝馬以下入候者申付、可有馳走*2候也、 十一月二十三日*3 (朱印影) 羽柴北庄侍従とのへ*4 (三、2634号) (書き下し文) 金上遠江入道下国に候あいだ、そこもとにおいて宿などならびにその方領内…

天正16年11月1日里見義康宛豊臣秀吉朱印状写

為音信、太刀一腰・黄金十両到来、悦思召候、仍北条*1事、何様ニも上意*2次第と御請申付而、被成御赦免、今度同名美濃守*3差上候、境目等之儀、当知*4候旨被聞召届、厳重可被仰出之条、可成其意候、猶増田右衛門尉可申候也、 十一月一日*5 里見左馬頭殿*6 (…

天正16年10月1日中川秀政宛豊臣秀吉朱印状

大仏殿*1しつくい*2の御用候間、しほり*3候ゑ*4・同ゑの油*5并しら木の実の油*6、於其国調次次*7第買候て上可申候、同にかわ*8の御用候、牛皮*9是又有次第買調、上可申候、いつれも右分代*10儀者、有様*11可遣之候、自此方可有御下向*12候条、成其意無由断調…

天正16年9月21日末吉利方宛豊臣秀吉朱印状

手前*1諸商売付而、諸公事*2被成御免除*3之上者、於何方*4茂不可有其煩*5候也、 天正十六 九月廿一日*6 (朱印) 末吉勘兵衛とのへ*7 (三、2616号) (書き下し文) 手前諸商売について、諸公事御免除なさるるの上は、いずかたにおいてもその煩いあるべから…

天正16年9月18日龍造寺政家宛豊臣秀吉朱印状

百姓刀・脇指之儀、早〻取集被差上*1候、入念*2之通尤思召候、其許万被申付、来春*3者上洛待覚*4候、猶増田右衛門尉*5可申候也、 九月十八日*6(朱印) 羽柴肥前侍従とのへ*7 (三、2615号) (書き下し文) 百姓刀・脇指の儀、早々取り集め差し上げられ候、…

天正16年9月2日太田資正・梶原政景宛豊臣秀吉朱印状

書状披見候、其許之様子申越趣聞召候、然而北条事、何様ニも可任上意*1之旨、種〻懇望仕候之間、御赦免候、則為礼儀、今度差上北条美濃守*2罷上候、其付而八州*3之事、頓而*4被差下御上使*5、面〻分領堺目等可被仰付候、猶上洛之刻、可被仰聞候、委細石田治…

天正16年8月12日小早川隆景宛および名和顕孝宛豊臣秀吉朱印状

<史料1> 長野三郎左衛門尉*1・原田五郎*2・草野中務大輔*3両三人事、至肥後国被差遣、替地被仰付候、然而為右入替、於筑前国内八百町城十郎太郎*4、五百町伯耆左兵衛尉*5、合千参百町事相渡之、則可令随逐*6候也、 天正十六 八月十二日*7 (朱印) 羽柴筑…

天正16年8月10日小早川隆景宛豊臣秀吉朱印状

肥後諸城番手*1之儀、十月中所務等*2取納候迄、在番可被申付候、打続造作*3儀候也、 八月十日*4 (朱印) 羽柴筑前侍従とのへ*5 (三、2589号) (書き下し文) 肥後諸城番手の儀、十月中所務など取り納め候まで、在番申し付けらるべく候、打ち続く造作の儀…

天正16年7月16日宗義智宛豊臣秀吉判物

高麗儀、柳川*1□*2遣、色〻入精段尤候、至来年可渡海由、被聞召届候、然者□*3已下可為造作*4候間、□□*5弐千石被遣之候、猶施薬院*6・小西和泉*7被申候也、 七月十六日*8 (花押) 宗対馬守とのへ*9 (三、2576号。下線部は引用者) (書き下し文) 高麗の儀…