日本中近世史史料講読で可をとろう

ただし、当ブログは高等教育課程における日本史史料講読の単位修得を保証するものではありません

日本中近世史料を中心に濫読・少読・粗読し、各史料にはできるだけ古文書学に倣い表題をつけ
史料講読で「可」を目指す初学者レベルの歴史学徒として史料を読んでいきます

2020-04-01から1ヶ月間の記事一覧

天正11年4月12日毛利輝元宛羽柴秀吉書状「追而書」

猶以従播州*1西事者不存、於東者津軽・合浦・外浜*2迄、我等鑓先ニ可相堪*3様依無之、悉羽柴応鞭先*4隙明*5候間、可御心安候、以上、 (本文中略) 前〻せかれ*6の時さへ、信長於家中者、秀吉真似をも可仕者無之候つる、只今之儀者、中々*7従板東ニ筑前守少…

天正11年4月8日多賀常則宛羽柴秀吉書状

昨日七日御状至長浜*1到来、令拝見候、此表事、取出*2二ツ相拵、人数丈夫ニ残置、安土へ打入*3候之処、留守ならハ可参と、柴田罷出、此方取出之惣構*4へ働候処、鉄炮をそろへはなしにて候へハ、手負数多出かし*5失手*6、元之高山*7へ北*8上、于今在之事ニ候…

天正11年4月3日斎藤刑部丞宛羽柴秀吉書状

越中国瑞泉寺・安養寺*1儀、近年牢籠*2由候、然者此砌一揆等被相催、於忠節*3者、如先々本知*4以下無異儀可申付候条、此旨無由断様可被申越候、尚以随忠義*5、重而知行可申付候、恐〻謹言、 筑前守 卯月三日*6 秀吉(花押) 斎藤刑部丞殿*7 「一、629号、200…

天正11年閏1月29日脇坂安治外宛羽柴秀吉書状

尚以右之趣*1三色*2ニ付わけ可申候、聊不可有由断候、已上、 態申遣候、 一、まへ*3村井*4所に奉公し候つるとんさい*5家之事、町人ニ売候之処、只今相改由候、此儀者曲事ニも無之者之事候条、其まゝ置*6可申候事、 一、前曲事なる者之家をハ、町人ニ売候者、…

天正11年閏1月12日伊藤吉次宛羽柴秀吉書状

態申遣候、 一、代官所知行方*1之算用聞*2可申候間、手間不入様、下算用能〻仕、書立候て、此方左右*3次第可罷越候事、 一、物成と蔵*4ニあり米*5書立、先早〻もたせ*6可越候、それ*7を見候て、入事候間、不可有由断候、 一、山口*8ニ申付候つる賀茂*9之物成…

天正10年12月21日遠山佐渡守・同半左衛門尉宛羽柴秀吉外連署状

御状拝見候、仍而此表*1之儀、三介様*2御名代*3ニ相究、若子様*4今日請取*5申、致供奉*6候、当国*7不届*8之仁*9者曲事ニ相臥*10、悉一篇*11ニ申付候条、可有其御心得候、将亦*12委*13儀森勝*14可被申候、恐〻謹言、 羽筑 極月廿一日*15 秀吉(花押) 惟五郎…