日本中近世史史料講読で可をとろう

ただし、当ブログは高等教育課程における日本史史料講読の単位修得を保証するものではありません

日本中近世史料を中心に濫読・少読・粗読し、各史料にはできるだけ古文書学に倣い表題をつけ
史料講読で「可」を目指す初学者レベルの歴史学徒として史料を読んでいきます

<再掲> ドラマ「アシガール」第9回 永禄3年3月19日羽木忠高宛松丸治部少輔書状を読んでみる

・・・日限御定候・・・

二日御返事待入候、(恐惶謹言がない!!)

     松丸治部少輔・・・

  永禄三年三月十九日

           ・・・

    御屋形様

        人々御中

 

(書き下し文)

 

・・・日限りおさだめ候・・・

二日ご返事待ち入り候(恐惶謹言、恐々謹言など)

  永禄三年三月十九日

         松丸治部少輔・・・(花押?)

 

    おやかた様

        ひとびとおんなか

 

 

御屋形:または「御館様」「おーやかた」なので「親方」(おやーかた)とは別の言葉。建物に宛てるのが当時のマナー(古文書学用語で「書札礼」(しょさつれい))。

 

 

*人々御中:「ひとびとおんなか」と読む。現在は「おんちゅう」と読み方が変わっているが、意味はほぼ同じ。

 

 

○○株式会社人事部 御中

 

 

 はこのなごり。