日本中近世史史料講読で可をとろう

ただし、当ブログは高等教育課程における日本史史料講読の単位修得を保証するものではありません

日本中近世史料を中心に濫読・少読・粗読し、各史料にはできるだけ古文書学に倣い表題をつけ
史料講読で「可」を目指す初学者レベルの歴史学徒として史料を読んでいきます

2018-02-17から1日間の記事一覧

<再掲> ドラマ「アシガール」最終回 唯の手習い

手習いに苦労する唯。当時の人から仮名も書けないのかと思われそう・・・。 お手本は「古今和歌集 巻第一 春歌上」 (唯の手習い) 年の内に 春はきに けりひとを こそとやいはむ ことしとやいはむ *けりひとを:本来は「けりひととせを」と書くべきところ…

永禄1年9月 松永久秀、寺家と百姓の対立を仲裁する???  醍醐寺文書之四 917号文書 醍醐惣庄申状案を読む その2

(三条目:原文) 一、山科七郷・下十一ケ郷、何も過分損免被下候、殊去年日損百姓無正躰候、近郷勧修寺其外所々分者、山上并両院家損免被下候て、醍醐小野迄被下間敷由被仰候、迷惑仕候、去年中出砌、在所者共山上番仕候、致忠節候、此抔之趣、可然様御取合…

<再掲> ドラマ「アシガール」第9回 永禄3年3月19日羽木忠高宛松丸治部少輔書状を読んでみる

・・・日限御定候・・・ 二日御返事待入候、(恐惶謹言がない!!) 松丸治部少輔・・・ 永禄三年三月十九日 ・・・ 御屋形様 人々御中 (書き下し文) ・・・日限りおさだめ候・・・ 二日ご返事待ち入り候(恐惶謹言、恐々謹言など) 永禄三年三月十九日 松…

永禄1年9月 松永久秀、寺家と百姓の対立を仲裁する???  醍醐寺文書之四 917号文書 醍醐惣庄申状案を読む その1

醍醐百姓言上、一、 下醍醐寺御寺家領者、以立毛之上御詫言申候、損免被下候て相果申候、上醍醐寺一円、如本斗代可被取之由、迷惑仕候、先々者山上・山下一同ニ損免被下御果候処、今更山上両院家計被下間敷由、新儀之仰出事候、一、 霜台様如御折帋(=紙)…