日本中近世史史料講読で可をとろう

ただし、当ブログは高等教育課程における日本史史料講読の単位修得を保証するものではありません

日本中近世史料を中心に濫読・少読・粗読し、各史料にはできるだけ古文書学に倣い表題をつけ
史料講読で「可」を目指す初学者レベルの歴史学徒として史料を読んでいきます

年未詳12月29日村上景親宛毛利輝元書状を読む???

mainichi.jp

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(折紙か)

 

為歳暮之儀

青銅百疋并

蠣一桶到来

祝着之至候

猶明春慶事

可申候恐々謹言

 極月廿九日 (花押)*1

   村三郎兵*2

 

(書き下し文)

歳暮の儀として青銅百疋ならびに蠣一桶到来し、祝着の至りに候、なお明春慶事申すべく候、恐々謹言、

 

(大意)

歳暮の品として青銅百疋および蠣一桶いただき喜びに堪えません。なおよいお歳をお迎え下さい。謹んで申し上げました。

 

 

*1:毛利輝元花押

*2:村上三郎兵衛尉景親