日本中近世史史料講読で可をとろう

ただし、当ブログは高等教育課程における日本史史料講読の単位修得を保証するものではありません

日本中近世史料を中心に濫読・少読・粗読し、各史料にはできるだけ古文書学に倣い表題をつけ
史料講読で「可」を目指す初学者レベルの歴史学徒として史料を読んでいきます

年未詳2月28日後藤勘兵衛宛加藤清正書状を読む???

加藤清正、虎皮贈られ礼状 京都の豪商伝来文書から発見 : 京都新聞

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(折紙)

為年頭之祝儀
差上使者殊為
音信虎皮一枚
大皿十相届祝
着之至候猶下川
兵大夫可申候謹言
 二月廿八日清正(花押)
  後藤勘兵衛*1とのへ

 

(書き下し文)

年頭の祝儀として使者を差しのぼせ、殊に音信として虎皮一枚・大皿十あい届き祝着の至りに候、なお下川兵大夫*2申すべく候、謹言、

 

 

*1:後藤長乗または覚乗 

後藤覚乗 - Wikipedia 

www.bunpaku.or.jp

*2:清正家臣