日本中近世史史料講読で可をとろう

ただし、当ブログは高等教育課程における日本史史料講読の単位修得を保証するものではありません

日本中近世史料を中心に濫読・少読・粗読し、各史料にはできるだけ古文書学に倣い表題をつけ
史料講読で「可」を目指す初学者レベルの歴史学徒として史料を読んでいきます

アシガール第3回「若君といざ出陣」 永禄2年6月22日梅谷村百姓中宛天野信近判物「条々」を読む???

  

  条々

一、六月二十五日巳刻迄人数七人計、

至城門可罷越事、

一、政吉、権太、茂助、儀平、六助、

梅八、松兵衛、

此者共、今度可罷越事、

右於有相違者可為曲事候、以上

   ・・・月二十二日  信近(花押)

 

   ・・・・百姓中

 

(書き下し文)

  条々

ひとつ、六月二十五日巳の刻迄まで人数七人ばかり、城門にいたり罷り越すべきこと、

一、政吉、権太、茂助、儀平、六助、梅八、松兵衛、

このものども、今度罷り越すべきこと、

右、相違あるにおいては曲事たるべく候、以上

 

 

 セリフでは「このものども今度罷り越すべきこと、右相違あるにおいては曲事たるべく候」の部分が抜けていた。