日本中近世史史料講読で可をとろう

ただし、当ブログは高等教育課程における日本史史料講読の単位修得を保証するものではありません

日本中近世史料を中心に濫読・少読・粗読し、各史料にはできるだけ古文書学に倣い表題をつけ
史料講読で「可」を目指す初学者レベルの歴史学徒として史料を読んでいきます

2019-01-21から1日間の記事一覧

慶長10年8月10日殿中法度八ヶ条を読む 武家の品格

関ヶ原の合戦から5年後の慶長10年、以下のような条目が発せられた。差出人、充所ともに記載されていないが、当時江戸城に出入りする者たちの風俗がうかがえておもしろい。 条々①一、於殿中*1、形儀*2以下、慮外*3之体於有之者、見合*4次第其人*5江相断*6、可…

天正20年1月吉川広家宛豊臣秀次朱印状を読む その3/止

一、御陣へ召連候百姓之田畠事、為其郷中作毛仕可遣 之*1、若至荒置者、其郷中被成御成敗旨*2事、付、 為郷中作毛不成仕合於有之者、兼而*3奉行へ可相理事、一、御陣へめしつれ*4候若党*5小者*6ニ取替*7之事、去年之配当*8 半分*9之通、かし*10可遣之、此旨…