日本中近世史史料講読で可をとろう

ただし、当ブログは高等教育課程における日本史史料講読の単位修得を保証するものではありません

日本中近世史料を中心に濫読・少読・粗読し、各史料にはできるだけ古文書学に倣い表題をつけ
史料講読で「可」を目指す初学者レベルの歴史学徒として史料を読んでいきます

ジビエとしてのカワウソ

小動物として大人気のカワウソだが中近世では食用とされていたらしい。

永禄11年2月10日『大日本古文書 益田家文書之二』344号文書には次のように見える。

 

 

 

於藝州吉田御一献之御手組

  初献

御引渡

 御湯漬

しほひき*1  ふくめたい*2 かいあわび*3

 さかひて*4

かうの物*5 はむ*6 かまほこ*7

  二

すし*8 きし*9

 にし*10  御しる*11 あつめに*12 ひしき*13

 いか*14 さけ*15

  三

かとのこ*16

  このわた*17  御しる*18 かん*19 川おそ*20

  くらけ*21

 (中略)

一、元就様へ御樽 馬樽廿、御肴十合 右之肴の外也、

 (後略)

 

https://clioimg.hi.u-tokyo.ac.jp/viewer/view/idata/850/8500/05/2202/0021?m=all&s=0020&n=20

 

 

益田藤兼・元祥が毛利元就をもてなしたさいの献立である。「三」に「羹」と「獺」の汁物が提供されていることがわかる。

*1:塩引

*2:覆面鯛

*3:貝鮑

*4:酒浸

*5:香の物

*6:

*7:蒲鉾

*8:

*9:

*10:

*11:

*12:集煮

*13:ヒジキ

*14:烏賊

*15:

*16:鰊子

*17:海鼠腸

*18:

*19:

*20:

*21:海月