日本中近世史史料講読で可をとろう

ただし、当ブログは高等教育課程における日本史史料講読の単位修得を保証するものではありません

日本中近世史料を中心に濫読・少読・粗読し、各史料にはできるだけ古文書学に倣い表題をつけ
史料講読で「可」を目指す初学者レベルの歴史学徒として史料を読んでいきます

1904年震災予防調査会による『大日本地震史料』全22巻と『附録 大日本地震史料地震目録』の紹介とダウンロード先

今から100年以上も前の1904年、全22巻および付録からなる一大史料集が刊行された。『大日本地震史料』である。本来古書店でたいそうな値段がつけられたであろうこの史料集がダウンロードできると知り、ここにそのURLを貼ることにした。

 

付録の地震目録は年表であり、10頁上段には貞観11年5月26日(西暦869年7月13日)に陸奥国にて海嘯(カイショウ=津波)をともなう「大」なる地震が起きたことを記している。これが1000年周期と言われる東北地方太平洋沖地震のひとつまえにあたる地震だ。またこの年表を見ると京都の記述が際立っていることも分かる。

 

1904年(明治37年日露戦争勃発直後、震災予防調査会によって刊行されたこの史料集は大変貴重なものである。もちろんその後発見された史料はここには収載されていないが、震災や空襲、水害や崖崩れ、あるいは火災などで焼失してしまったものも多いため、現代に伝わっていない文書がここに記載されている場合もあるからである。

 

前口上が長くなったが、このリンク先が参考になればと思う。

 

 

UTokyo Repository: 巻之一 自允恭天皇五年至仁和三年(大日本地震史料)

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UTokyo Repository: 附録 大日本地震史料地震目録