日本中近世史史料講読で可をとろう

ただし、当ブログは高等教育課程における日本史史料講読の単位修得を保証するものではありません

日本中近世史料を中心に濫読・少読・粗読し、各史料にはできるだけ古文書学に倣い表題をつけ
史料講読で「可」を目指す初学者レベルの歴史学徒として史料を読んでいきます

2018-02-01から1日間の記事一覧

『豊臣秀吉文書集 四』刊行記念 天正18年の年表および古文書目録 撫で切り 山の奥、海は櫓櫂の続くまで

天正18年、後北条氏の降伏および奥州仕置の史料満載の『豊臣秀吉文書集四』がついに刊行された。「一郷も二郷もことごとく撫で切りつかまつるべく」「山の奥、海は櫓櫂のつづき候まで」で名高い浅野長政宛朱印状も収載されている。 本ブログもこれに便乗して…

「ひとたらし」考 ふたたび

「ひとたらし」という言葉を、処世術やビジネスマナーなどの記事で見かけるとき、それらほとんどが褒め言葉である。しかし、以前述べたように「たらす」という言葉は16世紀から19世紀にかけてけなし言葉だった。(註)「女たらし」が褒め言葉かどうかでも察…