こういった目録をとる作業が古文書調査のメインとなる。ただ、封筒にすでに入れられていることや状態がきれいなことからすでに燻蒸などの処理がなされたあとであろう。鼠の糞やほこりにまみれている状態で発見されるの普通だ。虫食いがひどくて開けない文書も珍しくないが、破損してはならないのでそういったいたんだものはそのまま残す。
ところでこの目録をとる作業は翻刻と異なり、写真のように括弧書きをして要点をまとめることが求められる。
表題の「御請書之事」だけではなんのことかわからないからだ。朱印地に関する内容を記入する。年月日、差出人、請取人はもちろん形態なども重要な要素である。