日本中近世史史料講読で可をとろう

ただし、当ブログは高等教育課程における日本史史料講読の単位修得を保証するものではありません

日本中近世史料を中心に濫読・少読・粗読し、各史料にはできるだけ古文書学に倣い表題をつけ
史料講読で「可」を目指す初学者レベルの歴史学徒として史料を読んでいきます

古文書調査の作業風景

 

こういった目録をとる作業が古文書調査のメインとなる。ただ、封筒にすでに入れられていることや状態がきれいなことからすでに燻蒸などの処理がなされたあとであろう。鼠の糞やほこりにまみれている状態で発見されるの普通だ。虫食いがひどくて開けない文書も珍しくないが、破損してはならないのでそういったいたんだものはそのまま残す。

 

headlines.yahoo.co.jp

 

ところでこの目録をとる作業は翻刻と異なり、写真のように括弧書きをして要点をまとめることが求められる。

 

f:id:x4090x:20180515003404j:plain

 

表題の「御請書之事」だけではなんのことかわからないからだ。朱印地に関する内容を記入する。年月日、差出人、請取人はもちろん形態なども重要な要素である。