遠路被入御念
堺瓜木津瓜
送給候、祝著之
至候、猶斯念面
之時候、恐々謹言、
六月廿六日 家康(花押)
桒山法印
(書き下し文)
遠路御念をいれられ堺瓜・木津瓜送りたまい候、祝著の至り候、なおかく念、面の時候、恐々謹言
*桒山法印:桑山重晴(1524−1606)羽柴秀長の家臣、紀伊和歌山城の城代、3万石の大名。関ヶ原では東軍に属す。
(大意)
遠路はるばるご挨拶くださり、また堺の瓜、木津の瓜を下さりまことにうれしく思います。詳しくはお目にかかったさいに申し上げます。謹んで申し上げました。