日本中近世史史料講読で可をとろう

ただし、当ブログは高等教育課程における日本史史料講読の単位修得を保証するものではありません

日本中近世史料を中心に濫読・少読・粗読し、各史料にはできるだけ古文書学に倣い表題をつけ
史料講読で「可」を目指す初学者レベルの歴史学徒として史料を読んでいきます

徳川家康の新出書状を読む

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遠路被入御念

堺瓜木津瓜

送給候、祝著之

至候、猶斯念面

之時候、恐々謹言、

  六月廿六日  家康(花押)

 桒山法印

 

(書き下し文)

 

遠路御念をいれられ堺瓜・木津瓜送りたまい候、祝著の至り候、なおかく念、面の時候、恐々謹言

 

*桒山法印:桑山重晴(1524−1606)羽柴秀長の家臣、紀伊和歌山城の城代、3万石の大名。関ヶ原では東軍に属す。

 

(大意)

遠路はるばるご挨拶くださり、また堺の瓜、木津の瓜を下さりまことにうれしく思います。詳しくはお目にかかったさいに申し上げます。謹んで申し上げました。