日本中近世史史料講読で可をとろう

ただし、当ブログは高等教育課程における日本史史料講読の単位修得を保証するものではありません

日本中近世史料を中心に濫読・少読・粗読し、各史料にはできるだけ古文書学に倣い表題をつけ
史料講読で「可」を目指す初学者レベルの歴史学徒として史料を読んでいきます

2019-06-01から1ヶ月間の記事一覧

永禄12年4月16日丹波国名主百姓中宛木下藤吉郎外3名連署状写を読む

<史料1> 当所*1之事、近年雖令宇津*2押領、今度被遂御糺明*3、永禄六年之誓紙・同七月廿三日任条数之旨*4、如前々対内藤藤五郎*5一途*6被(闕字)仰付*7、被成御朱印年貢諸公事物等、郷代*8江可致其沙汰之由、被仰出候也、仍状如件、 永禄拾弐 卯月十六日 …

天正8年2月3日羽柴藤吉郎百姓仕置条々(木札)を読む

この制札は天正8年1月17日に播磨国三木城を攻略した直後に発給されたもので、しばしば話題にのぼる史料である。 (木札) 条々 一、さい/\*1百姓早けんさん*2すへき事、 一、あれ地ねんく*3、当年三分二ゆうめん*4、三分一めしおく*5へき事、 一、さくもう…

文禄2年閏9月晦日島津義弘宛安宅秀安書状を読む その3/止

一、琉渡*1之事、其外条〻被仰越候、万事御家続之儀も、又八郎殿御事相究、随其候て、いか様共可申上由候、時儀*2可御心安候、 一、此表何篇替事無之候、此便急以外急*3候間、自是追〻可申入候、本源右・休意、又八郎様御上京迄此方ニ留置、爰元之御仕合*4、…