日本中近世史史料講読で可をとろう

ただし、当ブログは高等教育課程における日本史史料講読の単位修得を保証するものではありません

日本中近世史料を中心に濫読・少読・粗読し、各史料にはできるだけ古文書学に倣い表題をつけ
史料講読で「可」を目指す初学者レベルの歴史学徒として史料を読んでいきます

2018-02-13から1日間の記事一覧

天正13年3月19日村上吉長宛佐々成政書状写を読む???

この記事で紹介された書状写を読んでみる。 www.chunichi.co.jp 遠路御使礼書望至極候、如仰旧冬其表罷通却種々御馳走、殊山口迄御送外聞表(=憑)悦、此事其以来以書状申入へキ、然者御身上之儀最前以面如申候、家康江 具申入候、尚以不可存誠意候、河 中…

クイズ わたしは誰でしょう???  戦国大名研究者編

20代の頃につぎの3つの論文を書いた。 論文1 序 戦国時代、あの永い戦乱はなんだったのか。百年に及ぶ戦乱=大量殺戮、中世末期の社会はなぜ、あのような莫大なエネルギー戦を費やさなければならなかったのか。そうして購われた「近世」とは一体なんだったの…

天正10年6月5日 ある禅僧が切腹をする いまだ死なずといううわさあり

多聞院日記天正10年6月5日の条に次の記事が見える。 (中略)安土ハ去四日ニ向州へ渡了、棹山へハ城ニワノ五郎左衛門・山崎源太左衛門入了、長浜へハ齋藤蔵助入了、筒井先日城州ヘ立タル人数今日至江州打出、向州ト手ヲ合了、順慶ハ堅以惟任ト一味云々、いか…