日本中近世史史料講読で可をとろう

ただし、当ブログは高等教育課程における日本史史料講読の単位修得を保証するものではありません

日本中近世史料を中心に濫読・少読・粗読し、各史料にはできるだけ古文書学に倣い表題をつけ
史料講読で「可」を目指す初学者レベルの歴史学徒として史料を読んでいきます

2018-01-31から1日間の記事一覧

「可被申候」 なぜ連体形を使うの?  「べし」というべきでは? 「するべき」ではなく「す(る)べし」では?

ある番組を見ていたら「べき」「べき」と連発していた。べき乗の話かと思ったら、「べし」の連体形である「べき」だった。 活用を確認しよう 未然 連用 終止 連体 仮定(已然) 命令 べから(ず) べく べし べき べけれ なし 活用のある日本語では基本形、…

西郷どん挙兵計画の密書

西郷吉之助の密書が発見されたというので読んでみた。 御直披御留丁可被下候九月十六日夜薩藩西郷吉兵衛参物語ニ者、弊藩之人数大坂表へ明日明後日之内弐百五拾五騎相備大銃五百同■共四挺引付置候、間部慈郷カンボウ万一暴政之挿様相見え候得者、伏見迄引上…

「ブラタモリ 彦根」で紹介された文書を読む

・・・致シ方も無御座・ ・・・候様ニ御願奉申上候、 ・・・御年貢米預候 (書き下し文) ・・・致し方もござなく・ ・・・そうろうように、お願い申し上げたてまつりそうろう、 ・・・お年貢米預かりそうろう、 (大意) ・・・どうしようもありません。・ …