日本中近世史史料講読で可をとろう

ただし、当ブログは高等教育課程における日本史史料講読の単位修得を保証するものではありません

日本中近世史料を中心に濫読・少読・粗読し、各史料にはできるだけ古文書学に倣い表題をつけ
史料講読で「可」を目指す初学者レベルの歴史学徒として史料を読んでいきます

2017-12-06から1日間の記事一覧

2017年12月5日放送「開運!なんでも鑑定団 800年続く旧家に眠っていた古文書に衝撃値!」での気になる一言

時々とんでもないものが鑑定に出されることがあるので、早送りで古文書が映るところだけを見ることがある。くだんの「伊勢物語」の依頼者が重要なことを吐露していたのだが、誰もその歴史的重要性に気づかなかったようだ。もちろん思文閣の代表取締役は聞き…

「鬱憤」を晴らすために合戦を行う織田信長

先日、長篠合戦の史料を紹介した際、「散鬱憤」という信長の文言を紹介した。池上裕子氏の指摘も気になるのでいつもお世話になっている東京大学史料編纂所の「古文書フルテキストデータベース」の「本文」にのみチェックを入れ「鬱憤」で検索してみた。 する…