日本中近世史史料講読で可をとろう

ただし、当ブログは高等教育課程における日本史史料講読の単位修得を保証するものではありません

日本中近世史料を中心に濫読・少読・粗読し、各史料にはできるだけ古文書学に倣い表題をつけ
史料講読で「可」を目指す初学者レベルの歴史学徒として史料を読んでいきます

夏目漱石の書簡(はがき)をちょっと読む

 

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ハガキの一部を少々読んでみる。

 

(絵の上部)

万一手紙ヲ出スナラ

公使館ニアテヽ(公使館に宛てて)

呉玉へ、(くれたまえ)

一番慥カト(たしかかと)

思フ

(中略)

僕ガ到着ノ翌日 (僕が到着の翌日)

マゴツイタ処 (まごついたところ)

ダヨ     (だよ)

 

(絵の下部)

ナシノ礫の御小言 

ニハ少シハ恐縮シタガ

(中略)

今日ビスケットヲ

カヂツテ

昼飯ノ代リニシタ

余ヲビールヲ飲ン

デハイケナヨ、左様ナラ