日本中近世史史料講読で可をとろう

ただし、当ブログは高等教育課程における日本史史料講読の単位修得を保証するものではありません

日本中近世史料を中心に濫読・少読・粗読し、各史料にはできるだけ古文書学に倣い表題をつけ
史料講読で「可」を目指す初学者レベルの歴史学徒として史料を読んでいきます

復元された遺跡、遺構を見る際の留意点

 

ずいぶん前の話になるが、さる高名な考古学研究者がこういった意味の愚痴をこぼしていた。

 

「最大○○メートルの構造物があったと推定されるというと、みなその最大値で復元するんだよ」

 

遺構はよくて柱の根元の現物が、多くは柱穴のみが出土する。その柱の直径などから、構造物が推定されるので、上限もあれば下限もある。

 

 

「大きいことはいいことだ」という価値観が支配的だった時期もあれば、「スモールイズビューティフル」という時期もあった。大きさだけで何かを判断するのはあやういし、無意味に比較するのもどうかと思う。

 

 

その点注意したい。