日本中近世史史料講読で可をとろう

ただし、当ブログは高等教育課程における日本史史料講読の単位修得を保証するものではありません

日本中近世史料を中心に濫読・少読・粗読し、各史料にはできるだけ古文書学に倣い表題をつけ
史料講読で「可」を目指す初学者レベルの古文書オタ、いえ歴史学徒として史料を読んでいきます

260貫文は銭26万枚か?

新井堀の内遺跡で大量の埋蔵銭と「二百六十」「貫」(または「くわん」)と墨書された木簡が同時に発掘された。

 

  260貫文=260,000文

 

これは正しい。しかし、出土した遺物には「繦」(ぜにさし)と呼ばれる紐のようなものも見られる。

www.kahoku.co.jp

 

1文銭を96枚貫いたものを100文とするのが「九六銭」で、100枚で100文とするのは丁銭と呼ばれ、例外的である。かりに260貫文入っているとすれば計算式は

   2,600*96=  249,600枚(九六銭)

  2,600*100=   260,000枚(丁銭)

の二本立てになる。