新井堀の内遺跡で大量の埋蔵銭と「二百六十」「貫」(または「くわん」)と墨書された木簡が同時に発掘された。
260貫文=260,000文
これは正しい。しかし、出土した遺物には「繦」(ぜにさし)と呼ばれる紐のようなものも見られる。
1文銭を96枚貫いたものを100文とするのが「九六銭」で、100枚で100文とするのは丁銭と呼ばれ、例外的である。かりに260貫文入っているとすれば計算式は
2,600*96= 249,600枚(九六銭)
2,600*100= 260,000枚(丁銭)
の二本立てになる。