日本中近世史史料講読で可をとろう

ただし、当ブログは高等教育課程における日本史史料講読の単位修得を保証するものではありません

日本中近世史料を中心に濫読・少読・粗読し、各史料にはできるだけ古文書学に倣い表題をつけ
史料講読で「可」を目指す初学者レベルの古文書オタ、いえ歴史学徒として史料を読んでいきます

西郷どん(10)「篤姫はどこへ」史料二題

まず篤姫の実の父親の訃報を伝える書状から。

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嘉永7年が安政元年に改元されるのは11月27日。2月時点では嘉永7年。11月5日には南海地震が起きている。この翌年は江戸の安政地震が起きる

 

ついで出世双六。

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老女 一上り 三御次

「ついにない

このはるハ

おひめさまか

はなはなよく

つとめとふ

よつて

御やく

がへの上

御ほうびを

(ダルマ)

なされませ

 

 

ついにないこの春は お姫様がはなはなよくお勤めちょう よってお役替えの上御褒美を・・・なされませ

 

いまだかつてないほど佳きこの春には、姫君さまのお働きがはなはだ良いということでご昇任の上、御褒美を・・・なさってください

 

*ついにない:いまだかつてない、ついぞない

 

*はなはな:「甚」はなはだ

 

*とふ:「といふ」の変化したもの

 

*やくがへ:「役替え」転任、ここでは昇進。