日本中近世史史料講読で可をとろう

ただし、当ブログは高等教育課程における日本史史料講読の単位修得を保証するものではありません

日本中近世史料を中心に濫読・少読・粗読し、各史料にはできるだけ古文書学に倣い表題をつけ
史料講読で「可」を目指す初学者レベルの歴史学徒として史料を読んでいきます

<再掲> ドラマ「アシガール」最終回 唯の手習い

手習いに苦労する唯。当時の人から仮名も書けないのかと思われそう・・・。

 

 

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お手本は「古今和歌集 巻第一 春歌上」

 

 

 

(唯の手習い)

内に

春はき

けりひとを

こそとやいはむ

ことしとやいはむ

 

 

けりひとを:本来は「けりひととせを」と書くべきところ。唯が苦労しているさまが描き出されていると思う。

 

(手本)

古今和歌集巻第一

春歌上

 

年の内に春はきにけりひととせを(1)こそとやいは(2)ことしとやいはむ(3) 

 

 

 

 

*を(1):「越」

*は(2):「者」そば屋で見る「生そば」の「者」

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 *む(3):「無」

 

年の内に 春は来にけり 一歳を 

      こそとやいわん 今年とやいわん