日本中近世史史料講読で可をとろう

ただし、当ブログは高等教育課程における日本史史料講読の単位修得を保証するものではありません

日本中近世史料を中心に濫読・少読・粗読し、各史料にはできるだけ古文書学に倣い表題をつけ
史料講読で「可」を目指す初学者レベルの歴史学徒として史料を読んでいきます

明治維新以降の租税収入内訳

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三和良一他編『近現代日本経済史要覧』(2010年、東京大学出版会)21頁、表27より作成

 

1868年度から1875年度まで、政府の租税収入の85パーセントが地租だった。金納とはいえ事実上明治政府の収入は旧幕府と同様「年貢」に頼っていた。明治の最初の10年間は、収入面から見た場合「近代国家」ではなく封建国家だったと言える。