日本中近世史史料講読で可をとろう

ただし、当ブログは高等教育課程における日本史史料講読の単位修得を保証するものではありません

日本中近世史料を中心に濫読・少読・粗読し、各史料にはできるだけ古文書学に倣い表題をつけ
史料講読で「可」を目指す初学者レベルの古文書オタ、いえ歴史学徒として史料を読んでいきます

海外で見た合字について

20年前の1997年、香港への旅行がブームになった。イギリスから中国へ返還されるため、イギリス統治時代最後の姿を見届けたいという事情による。

 

 

さてわたしも例に漏れず、行ってみた。当時は着陸直前大きく右へ旋回するというもっとも着陸の難しい空港のひとつと呼ばれた啓徳空港(カイタック空港)が唯一の玄関口だった。J社の日本語入力は以前「カイタック」でも「けいとく」でも一回で変換できたのだが、最新版ではどちらもヒットしない。

 

入国審査場で列に並びながら、ふと目に入った日本語の案内板を見つけたがなんと「より」の合字が使用されていたのだ。このソフトでは機種依存文字として登録されている「ゟ」である。90年代の日本で使用されることのない、古文書などでしか見られない合字が海外では現役だったのだ。