古書というのは、持ち主の履歴の断面を伝える役割もある。
今日こんな書き込みを見た(鉛筆書き)
アルコールを入れたいのでしょう? うそ!ギゼン者!
(ここから筆跡が変わる)
31日はどこでしゃべろうか、きっさ店?
(どちらが先に書かれたかは不詳)
「月報」という薄い冊子を使って講義中に会話を交わしたようだ。会話の意味は読み取れないが、「きっさ店」とあるところから二十世紀の出来事ではないかと思われる。今どき喫茶店など死語だし、「ファミレス」とか「カフェ」とかいうのではないだろうか。
さて「アルコールを入れたいのでしょう?」という一文に、なにやら会話する二人の間にただよう微妙な関係が浮かび上がる。
しかしこのブログは禁欲的であることを旨としているので、これ以上は妄想の範囲だ。