日本中近世史史料講読で可をとろう

ただし、当ブログは高等教育課程における日本史史料講読の単位修得を保証するものではありません

日本中近世史料を中心に濫読・少読・粗読し、各史料にはできるだけ古文書学に倣い表題をつけ
史料講読で「可」を目指す初学者レベルの歴史学徒として史料を読んでいきます

古本の書き込みに見る学生生活

古書というのは、持ち主の履歴の断面を伝える役割もある。

今日こんな書き込みを見た(鉛筆書き)

 

 

 

アルコールを入れたいのでしょう? うそ!ギゼン者!

 

(ここから筆跡が変わる)

 

31日はどこでしゃべろうか、きっさ店? 

 

          (どちらが先に書かれたかは不詳)

 

「月報」という薄い冊子を使って講義中に会話を交わしたようだ。会話の意味は読み取れないが、「きっさ店」とあるところから二十世紀の出来事ではないかと思われる。今どき喫茶店など死語だし、「ファミレス」とか「カフェ」とかいうのではないだろうか。

 

 

さて「アルコールを入れたいのでしょう?」という一文に、なにやら会話する二人の間にただよう微妙な関係が浮かび上がる。

 

しかしこのブログは禁欲的であることを旨としているので、これ以上は妄想の範囲だ。