日本中近世史史料講読で可をとろう

ただし、当ブログは高等教育課程における日本史史料講読の単位修得を保証するものではありません

日本中近世史料を中心に濫読・少読・粗読し、各史料にはできるだけ古文書学に倣い表題をつけ
史料講読で「可」を目指す初学者レベルの歴史学徒として史料を読んでいきます

2019-08-23から1日間の記事一覧

夏の読書感想文(上) 中野等『太閤検地』(中公新書、2019年)の歴史的前提

中野等『太閤検地』(中公新書、2019年)が安良城盛昭の太閤検地論を意識していることは、本文からはもちろん、安良城が根拠とした史料をひとつひとつ解釈しなおしている点、そして終章のタイトル「太閤検地の歴史的意義」から明らかである。 安良城に限らず…