日本中近世史史料講読で可をとろう

ただし、当ブログは高等教育課程における日本史史料講読の単位修得を保証するものではありません

日本中近世史料を中心に濫読・少読・粗読し、各史料にはできるだけ古文書学に倣い表題をつけ
史料講読で「可」を目指す初学者レベルの歴史学徒として史料を読んでいきます

2018-07-20から1日間の記事一覧

慶長5年7月25日水野和泉守忠重家臣3名宛徳川家康感状を読む

(折紙) 和泉殿*1不慮之仕合ニ而被相果*2不及是非候然者六左衛門*3指越候和泉殿ニ不相替馳走肝要候謹言七月廿五日*4 家康(花押) 上田清兵衛*5とのへ 鈴木次兵衛*6とのへ 同 久兵衛*7とのへ (書き下し文) 和泉殿不慮の仕合わせにてあい果てられ、是非に…

文禄5年3月1日石田三成九ヶ条村掟を読む その7

一、此村もし我等蔵入*1に成候ハヽ、まへかと*2より蔵入之むらへ遣し置き候法度書*3をもちい、これハほんご*4たるべき事、 (書き下し文) ひとつ、この村もしわれら蔵入になりそうらわば、前廉より蔵入の村へ遣わし置き候法度書を用い、これは反故たるべき…