日本中近世史史料講読で可をとろう

ただし、当ブログは高等教育課程における日本史史料講読の単位修得を保証するものではありません

日本中近世史料を中心に濫読・少読・粗読し、各史料にはできるだけ古文書学に倣い表題をつけ
史料講読で「可」を目指す初学者レベルの歴史学徒として史料を読んでいきます

2018-02-05から1日間の記事一覧

なぜ木地師、轆轤師は免許を必要としたか  補足 承平5年11月9日器杢助宛朱雀天皇綸旨を読む 人名探究バラエティー 日本人のおなまえっ!

先日、以下の記事を書いた。 japanesehistorybasedonarchives.hatenablog.com この記事で「明治に入るまで、山野河海の利用は基本的に地元の慣行に委ねられていた。また、この轆轤師のように特定の免許を受けた者も自由に利用できた」と述べたが、ここでなぜ…

有馬温泉と秀吉 その2 湯治にともなう出費と精算 ブラタモリ #97 有馬温泉

「大日本史料総合データベース」によると文禄3年12月28日「有馬湯山御算用状之事」という史料が残されている。このうち支出について見てみたい。 有馬湯山御算用状之事 一、弐百五拾石 文禄弐年分納物成一、百五拾石 同三年分納物成 此外百石 薬師堂文禄三年…

卒論・口頭試問・卒論発表会

あるドキュメンタリー番組をみたところ、船内でPCと格闘する学生のインタビューでおかしな場面に遭遇した。 学生「卒論発表会の資料を作っているんです」 確かにプリントアウトされた資料が周囲に散乱しており、一目でプレゼンテーション用ソフトで作成され…