日本中近世史史料講読で可をとろう

ただし、当ブログは高等教育課程における日本史史料講読の単位修得を保証するものではありません

日本中近世史料を中心に濫読・少読・粗読し、各史料にはできるだけ古文書学に倣い表題をつけ
史料講読で「可」を目指す初学者レベルの歴史学徒として史料を読んでいきます

2018-01-24から1日間の記事一覧

伊賀惣國一揆掟書案を読む その3

『中世法制史史料集 第五巻 武家家法Ⅲ』106~107頁、山中文書 (五条、六条)一、國中之あしかる、他國へ行候てさへ城を取事ニ候間,國境二従他国城を仕候て(「ハゝ」カ)、足輕として其城を取、忠節仕百姓有之ハ、過分二褒美あるへく候,そのミニおゐてハ…

「愛媛県讃岐国」と「愛媛県伊予国」 1876年から1888年の11年間四国に存在した巨大県「愛媛」

明治6年2月、紆余曲折を経て愛媛県が誕生した。そのわずか3年後の明治9年8月香川県を合併し、巨大愛媛県が成立した。 上は現在の愛媛県と香川県であるが、明治6(1873)年から同21(1888)年12月まではこの両県を併せて「愛媛県」と称した。面積は6066キロ平…

ちはやふる 百人一首で変体仮名を学ぶ

在原業平朝臣 百人一首 在原業平朝臣 - 書の歴史を臨書する ちはやふる 神代もきかすたつた川 から くれなゐに みつくゝるとは 文屋朝康 白露ニ かせのふきしく 秋の野は つらぬきとめぬ 玉そ散りける 伊勢大輔 いにしへの ならの都の 八重さくら けふこゝの…