日本中近世史史料講読で可をとろう

ただし、当ブログは高等教育課程における日本史史料講読の単位修得を保証するものではありません

日本中近世史料を中心に濫読・少読・粗読し、各史料にはできるだけ古文書学に倣い表題をつけ
史料講読で「可」を目指す初学者レベルの歴史学徒として史料を読んでいきます

2018-01-15から1日間の記事一覧

小倉百人一首で変体仮名を学ぼう

周防内侍 はるの夜の ゆめはかりなる 手枕に かひなく たゝむ 名こそ をしけれ 春の夜の 夢ばかりなる 手枕に 甲斐なく立たん 名こそ惜しけれ 大中臣能宣朝臣 みかきもり 衛士のたく火の 夜ハもえ ひるハ消えつゝ 物をこそおもへ 御垣守 衛士の炊く火の 夜は…

「西郷どん(2)立派なお侍」検見取・坪刈・礼銭

徳川幕府のもと代官・郡代として勤めた安藤博が、大正年間に自身の記憶と手許の文書類から旧幕時代の地方(じかた、これに対して都市部を「町方」と呼ぶ)支配の実務についてまとめたものを『徳川幕府県治要略』として刊行した。図解入りで検地(でこぼこし…

豊臣秀吉文書集を読む前にこちらを

豊臣秀吉文書集に関して、その間の事情を簡潔にまとめられているのでぜひご一読いただきたい。信長、家康発給文書は刊行されて久しいが、秀吉文書集の出版がなぜ一大事業であるのかを感じられるコラムである。 www.jstage.jst.go.jp