日本中近世史史料講読で可をとろう

ただし、当ブログは高等教育課程における日本史史料講読の単位修得を保証するものではありません

日本中近世史料を中心に濫読・少読・粗読し、各史料にはできるだけ古文書学に倣い表題をつけ
史料講読で「可」を目指す初学者レベルの歴史学徒として史料を読んでいきます

2017-09-18から1日間の記事一覧

吉報! 信長と光秀関係の史料集がGoogle Appsにアップされました

これは労作かつ朗報!! @buqimingriその他 @buqimingri 信長と光秀の文書を追加した暫定版データ集をGoogleAppsに上げてみた。多分閲覧可能なはず。 docs.google.com

「新発見」光秀書状をめぐる2つの議論の温度差と各メディアの大きな勘違い 「写」と影写本は異なる!

ツイッターで「光秀書状」を眺めていると、議論は大きく2つに、しかもおそろしいほど隔たっていることに気付く。 ひとつは、すでに十分知られた文書であり、原本そのものが見つかったことは大発見だが、それ以外格別の新発見があったわけではないという流れ…

本能寺の変後の信長を「上様」「右大将家」と呼ぶ事例

『岐阜市史史料編近世一』から本能寺の変後、信長がどう呼ばれていたかを知る手がかりとして、次の2点の史料を紹介したい(いずれも877頁)。なお文書の名称は同書にしたがった。 史料1 神戸(織田)信孝禁制判物(折紙) 当寺之事、付門前、上様(織田信長…